★ジャパニーズラップミュージックの走りは?

 先日、某ミュージシャンの話がラジオで紹介されていた。
 アメリカ在住のそのミュージシャン、確かバーか何かでだったと思うが、現地の人に話し掛けられて親しくなったのだそうな。
 で、職業を聞かれてこう答えた。
「私はミュージシャンをしています」
 すると相手は言ったそうな。
「本当かいブラザー、どんな音楽をやっているんだい?」
 聞かれた某ミュージシャンは、ちょっと考えてこう答えた。
「ジャパニーズR&Bです」
 そう聞いた相手は怒り出したそうな。
「ジャパニーズR&Bとはどういうことだ! R&Bは俺たちの音楽だぜ!!」
 たしかに、グラミーショーのR&B部門にエントリーしている人たちは全員黒人だったな。
 逆に日本人から見て「演歌で名をあげているメキシコ人」とか聞いたら違和感があるだろうな・・・とは思うんだが、自分に帰属する社会に対する誇りの持ち具合を考えたらそのくらいの怒りにはつながるのかもしれない。
 で、R&Bといえば、5〜6年前だったか、ラップミュージックが流行った時期があった。
 あれも黒人由来の音楽だと思うんだが、あのときはまだ「黒人のものなのよ」という意識みたいのが、聞く側にもあって、中には「表面だけ真似している」と批判していた向きもありましたな。
  本場の、社会に対する不満や生活の実情が織り込まれた楽曲に日本人が挑んだところで、大して共感を生むものではないのは仕方ないのだと思うんだが、それってラップだけじゃないよな。
 ロックだって元はそうだったんじゃないかね?
 そういう意味でのロッカーって忌野清四郎くらいかね。
 ちなみに、日本一有名なバイク泥棒の■■■もかなりロックだと思うけどねぇ。
 特に、夜空の下、素っ裸で死んでるなんてカッコ良すぎだあな。

 で、中途半端に閑話休題するんだが、よく考えてみると、日本のラップミュージックにも、立派に社会や生活への不満を高らかにうたったものがある。
 昔の曲だから、かなり「走り」だと思うんだが(早すぎて[ラップ]になりきれていないが)、かなり良い感じの曲がある。
 一定のリズムに乗せて、自分の帰属する社会への不満、外へ出て行くことへの飽くなき欲求、そして来るべき未来への大きな希望をうたったその歌。
 吉幾三の「おら東京さいくだ」・・・うーん、聞いていると涙がとまらねぇっす。

2000年12月25日

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